営業部・精神保健福祉士 宮澤優歌:情報基盤開発STAFFインタビュー

STAFFインタビュー vol.01:福祉から産業保健の分野へ。大きなキャリアチェンジを支えた”共通点”

情報基盤開発で働く先輩たちから、未来の仲間へ送るSTAFFインタビュー。
第一弾は、ストレスチェック結果報告会や各種研修で講師を務める傍ら、営業スタッフとしても第一線で活躍する宮澤さんにお話を伺いました。

精神保健福祉士として精神科医療に携わっていた前職から、大きな転換に踏み出したきっかけとは何だったのでしょうか?

情報基盤開発の「精神保健福祉士」採用情報

 

①前職について

—前職・以前に従事された業態や仕事内容などのご経歴を教えてください。

元々、心の分野に興味があって、学生の頃は臨床心理士を目指していました。
けれど 「医療分野だけに限らず福祉の仕事として関われるというのは、カウンセリングよりももしかしたら幅が広いのではないか」と思って 、その人の生活により深く関われる精神保健福祉士を目指すようになりました。

精神科病院で介護の看護助手をやって転職し、依存症の外来をメインでやっている精神科クリニックで5年間相談員として勤務していました。
専門学校の学生時代は、地域活動支援センターという障害のある人の日常生活の相談や日中の活動をサポートする福祉施設に通う方々の電話相談業務も経験しましたね。
 

—実際に医療や福祉の現場で働いて、イメージとのギャップなどはありましたか?

クリニックでは自分が本当にやりたかった相談支援ができました。そこではケースワークをやっていましたね、相談業務も楽しかったですよ。ただ自分の思っているようにはいかないことも多かったです。
ギャップというか、精神科の業界は思っていた以上に自分の精神的な状態が持っていかれる、と表現したらいいのか……「人として扱うって何だろう」と考えるんですよね。 関係性を築くのに1年以上はかかりますし、信頼関係を築くというのはこんなにも難しいんだなとは感じましたね。
 

—転職を具体的に考えるきっかけはあったのですか?

もう少し自分の視野を広げたいというか、自分の社会経験のためにも出てみたいというのはありました。「企業に勤める」って何だろうって。病院から外に出ると患者さんがどうやって勤めているか分からないなって。

余談なんですけど、一時期、派遣で日雇いの仕事をしていて、工場とかに勤務していた時期があったんですよ。
クリニックのカウンセラーさんって完璧な人に見られてしまうんですね。怒らない・頼ってもいい・いつもニコニコしている……みたいな。そこで「工場とかで勤務していたこともあるんですよ」という話をするとそこから話題が広がるんです。こちらもやっぱり経験があると、「今どういう状態なのか、どこでつまずいたのかな」 とか、「あれ大変ですよね」と分かるんですよ。

産業保健分野については、「そういうこともできるんだ」というのは以前から頭の片隅にはありました。 前職で知り合った先輩に産業保健分野に転職された方がいたんですね。その方は企業向けの講師などをされていて、カッコイイなと思っていました。ただ自分は器用ではないから、当時はすごいなぁというくらいで。
でもその数年後、精神保健福祉士協会の公式サイトで求人を見つけて。保健センターや病院の求人が並ぶ中に、何で株式会社が載っているんだろう?と思って興味を持ちました。求人には他にも株式会社は載っていますが、就労支援やデイケアといった支援中心の業務が多いので、産業保健分野で精神保健福祉士・営業職という募集は見たことなかったんです。「なんか面白い」と思いました。
 

②応募のきっかけ

精神保健福祉士はその人の生活の伴走者

—情報基盤開発に応募されたきっかけを教えてください。

心機一転、会社員みたいな仕事がしたかったんです。
今後自分がどこでどんな形で精神保健福祉士として活動をするにしても、「一般企業に会社員として勤めるという経験」がきっと役に立つのではないかなと思って応募しました。
ある意味自分の視野を広げるため、ですね。
 

—キャリアチェンジしてみて、福祉・心理職違うな、と感じた点はどんなところですか?

相談員は、基本的に患者さんや相談者さんなど「向こうから来たもの」に対して受容したり傾聴したりする立場なので、「受動的」ですよね。それが営業になると、「能動的」にお客様のニーズをこちらからキャッチする必要がある。トークや会話のリズム感を意識しないとだらだらしてしまい、先方と親しんで終わってしまうんです。
という風に考えると、受動的さと能動的さの違い・受け取って対処をするという処理の仕方も違う。そのまま受け取ってポンっと返すのが相談員の業務だとして意識していますけど、受け取ったものを変換してよりよいものにして出すっていうのが営業かなと。そこの違いは苦労したところではあるなと思います。
 

精神保健福祉士 宮澤優歌

—それでは共通点は?

企業の人事部の方と接していて感じるのは、「企業側が従業員を思う気持ちは心理職・福祉職がクライエントを思う気持ちと似ている」ということです。
 
企業側も従業員のためを思って対応をしているので、人事担当者の方の従業員に対する思いと、私たち精神保健福祉士がクライエントを思う気持ちというのは、共通する部分があると思っています。

例えば「今の状況だと職場環境の改善になりませんよ」ということをお伝えしなければならないときは、はっきりと『指摘』しないといけない場合もありますよね。そのような場合は私も担当の方と一緒に従業員の方々のために何ができるか、ストレスチェックや報告会を通して何ができるかを考えて、あえてはっきりご指摘をするようにしています。

私が感じるものですけど、 精神保健福祉士の定義っていうのは「その人の生活の伴走者」。なので今後産業保健の分野でも、ただ単純に企業の職場環境改善というだけでなく、従業員の人に対してのサポートや一緒に考える・提案する活動がもっと強化されていく可能性が出てくると思っています。

対人援助職をやってきたからこそ、そこのシフトはすごくしやすかったです。何がその人のためになるのかとか、その人に寄り沿って考えることができるという点で考えることです。
 

—そのあたりの手掛かりをつかめたことが、営業の仕事での活躍を支えたということですか?

そうですね。 ストレスチェックの集団分析の報告会とかは特にその考えが活かせたと思います。報告会では開催までに「管理監督者の人に向けて、どういう資料を作ったら伝わりやすいですか?」というやり取りを企業様と二人三脚でやるんですね。

その二人三脚の姿勢というのは、精神保健福祉士みたいな対人支援をやっている人は今までの経験も活かせるし、グッと掴みやすいと思います。
 

精神保健福祉士 宮澤優歌

③情報基盤開発だからこそできること

—情報基盤開発で得ることができた 「貴重な体験」やスキル、成果などはありますか?

報告会の開催や「みんなの相談室」の導入をしていただいている企業の人事担当者の方から、「事業所内でちょっと困っている案件がある」と社内のトラブルについてご連絡をいただいたことがあったんですね。これは信頼関係ができているからこそ社外の私に相談してくれたのだなと感じました。嬉しかったです。
他にも「頼んでよかった」という言葉や、毎月の報告をメールではなく電話でくださること。直接話すことで担当者の方ベースで「困りごと」を吸い上げることができるので、そういう部分は他社にはないと思います。
直接お客様の抱えているものに触れることができるのは貴重な体験ですね。
 

—お客様からいただいた声で、「専門職の方が寄り添って伴走してくれるのが他とは違う、相談しやすい」というお言葉をいただきましたね。

それは本当に嬉しいですよね。基本は、他社でも「営業職」と「相談員」は別ですから。相談員側が企業の担当者と関わることってなかなかないんですよ。
当社もいずれ人数が増えて、もしかしたら営業職・相談員が専業という形態になるかもしれません。ですがそうなったとしても「営業ができる相談員、精神保健福祉士」は貴重ですし、ちゃんと「企業という組織と関わりを作ることができる人」を当社の強みとして大切にしていく必要がありますね。
 

—業務を通じて印象に残ったエピソードなどを教えてください。

「みんなの相談室」やEAPサービスなど新規サービスの立ち上げに関しては、本当に苦労しました。企業としての目線からみた「何がよいサービスなのか」「どういうニーズがあるのか」がまったく分からず、手探り状態からのスタートでした。
その後入社してくれた精神保健福祉士メンバーと検討に検討を重ねたおかげで、今はリピートしていただける企業様を抱えるほどになりました。精神保健福祉士は活動分野が広く入社するまでの経歴もさまざまなんですね。メンバーそれぞれの専門性や志があって、ぶつかることは多々ありますが、納得いくまで話し合う、そういう時間もすごく必要なものだったんだなと、ありがたく思います。
 

—宮澤さんが考える、企業に求められる「これからの産業保健の在り方」や、産業保健スタッフのパートナーとしての理想像などを教えてください。

企業側には柔軟な姿勢・従業員の声が届きやすい風通しの良さが、今後より求められると思っています。

現在、社内窓口などは人事総務の方がメインの担当者さんになって相談を受け、報告などを行うのが基本になっています。経営層の方が直接窓口となっている企業様もありますね。そのような方を支えること、これが必要になるんじゃないかと思っています。

電話のやり取りなどを続けていると信頼関係ができてきて、従業員の方の対応だったり、こういうケースがあってね、など直接話をする中で悩みをお伺いする機会もあります。経営層だからこそ悩んでいらっしゃることも多いです。産業保健のパートナースタッフとしてはその「声」をどのように吸い上げたら良いのかを、サービスを通して提案ができたらと思います。
 

④今後のキャリアステップ

—ご自身のキャリアステップとして、今後どのような働き方を志向されていますか?

男性でも女性でも、ライフステージで「働き方」の状況が変わりますよね。妊娠・出産だけでなく、病気を患ったり介護が必要だったり。自分の求めるものにも変化が出てくると思うので、ライフステージに合わせて自分自身が「こんな働き方したいな」という希望を率先して伝えること、そして色々な人に頼ることはできるようにしていきたいです。

まずはこれから自分が育児の当事者になるにあたって、育児を理由に我慢したり、自分がやりたい仕事や自らの幅を狭めることはしたくないと思っています。

そういう意味では、当社は風通しのよい、意見が出しやすい会社だと思うんです。だから、一つの企画にしても「こういう風にやってみたいです」とか、「チャレンジしてみたいです」っていう希望が通りやすい。視野が広い会社だなと思っています。
 

精神保健福祉士 宮澤優歌

⑤求人を見てくださっている方へ

クライアントと関わる上でその方のためにあえて反対したり、前に進もうとする背中を押すことと基本的な意識は変わらない

—-先ほどおっしゃっていた【共通点】は、今後新しく入社される精神保健福祉士の方が、営業業務と上手く噛み合う一つの「カギ」になると思います。

私が入社して営業の先輩から教わったことですが、営業の提案一つを取っても、「お客様にとって何がベストなのかを提案しないと意味がない」と思うんです。

本当にお客様のためを思う姿勢というのは、例えばクライアントと関わる上でその方のためにあえて反対したり、前に進もうとする背中を押すことと基本的な意識は変わらないとすごく思いますね。お客様にとってそれが最善なの?という。目的はそこにしかない、と思います。

その上で、精神保健福祉の資格を持っていれば、提案できる「改善策」の幅が広がると感じます。
 

—-当社の求人に応募される方へ向けたメッセージや、「こんな方が向いている」「こんな経験ができる、こんなスキルが獲得できる」といった応援アドバイスをお願いします。

・企業と接することで自分の経験値を上げたい人
・これまでの環境から、もう少しキャリアアップしたい人
そのための一つのステップとして世界を広げたい、そのような方には色々なことができる職場だと思います。

私も営業経験ないところからの転職でしたし、実際に私と同じように精神科医療の現場で働いてきたけれども、少し違う働き方をしたいと入社してくれたメンバーもいます。精神保健福祉士の業務の幅というのはどんどん広がっていっていると思うんです。だからこそ、チャレンジ志向があってキャリアチェンジを望む人にとっては、たぶん他社ではできない経験が積めると思います。
 


▶ 情報基盤開発の「精神保健福祉士」採用情報

 

初出:2021年12月10日


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