導入事例

義務ではなくてもストレスチェック導入3年目。介護福祉現場の処遇改善と健康管理のためにストレスを把握 / 社会福祉法人愛隣館 グループホームつぐみ

社会福祉法人愛隣館 グループホームつぐみ 施設管理者 兼務 サービス管理責任者 栗山享起 様 法人本部事務 及び 世話人 江川和宣 様

紙版保健衛生,社会福祉介護〜60人

社会福祉法人愛隣館 グループホームつぐみ

施設管理者 兼務 サービス管理責任者
栗山 享起 様

法人本部事務 及び 世話人
江川 和宣 様

福祉の現場ゆえの意思疎通・対人関係の難しさをストレスチェックで

AltPaperストレスチェックサービス導入の背景を教えてください

社会福祉法人愛隣館 グループホームつぐみ:導入事例画像01
 当施設は、地域で働く障がい者の共同生活援助(グループホーム)を運営しています。「住み慣れた地域でこれからも安心して暮らしたい」という障がい当事者とその家族の願いから開設された施設です。現在、職員は25名で法律上はストレスチェックの実施義務はありませんが、福祉の現場ゆえの意思疎通の難しさや、人間関係に大きく左右される仕事であることもあり、職員が抱えるストレスを一事業所として把握する必要があると思っていました。また福祉・介護職員の処遇改善の加算の一つに「(腰痛を含む)心身の健康管理」対策がありますので、その取得も含めてストレスチェック実施を検討しました。
 

AltPaperストレスチェックサービス採用の決め手は何だったのでしょうか?

 インターネット検索で一番上に出てきたのがAltPaperストレスチェックでした。初めての試みでしたので、手探りの中でまずは導入してみることにしました。
 

「見える化」していくことも大事。ストレスチェックや集団分析を取り入れていることを施設の強みに

実際にAltPaperストレスチェックサービスをご利用いただき、いかがでしたか?

社会福祉法人愛隣館 グループホームつぐみ:導入事例画像02
 回収した調査票を提出してからの返答・結果の送付がとても速かったことや、集団分析の表・項目も非常に分かりやすくて満足しています。
 ストレスチェック実施義務対象の事業所ではないにもかかわらず回収率が高いので、施設としてプラスと捉えています。職場環境を含めて改善に活かしたい旨を職員に説明しつつ、強制ではないことを伝えてご協力いただいていますが、AltPaperストレスチェックは質問が手軽で回答しやすいので、たぶん皆さん直感でできたのではないかと思います。もちろん本当にストレスやイライラなどが高い方は提出していないこともあり得ますが、集団分析の結果は職員全員に共有していますし、労働安全衛生法をもとにストレスチェック制度の要項を作成し、高ストレス者が出た際の対応や個人情報の保護についても明記・開示しています。
 

今後のAltPaperストレスチェックサービスの活用についてお聞かせください

 同じ業者、同じ項目でストレスチェックを続ける方が単純に比較できると思うので、今後もお付き合していく中で当施設の基準や傾向を知り、職場環境改善に役立てたいと考えています。
 ストレスをゼロにするというのはなかなか難しいですが、職員が働きやすい職場づくりもそうですし、利用者やそのご家族の方から「選ばれる施設に」というのを日頃から心がけているので、ストレスチェックや集団分析などを施設として取り入れているのは今後も強みにしたいですね。

 ストレスチェック実施後、結果をどのように職場環境改善に活かしていくか関しては、福祉施設なので一般企業とは異なる部分も多いのですが、「上司に相談しやすい環境の整備」や「同僚で相談できるコミュニケーション」への活用は私たちが行っていることと近いかもしれません。当施設は役職を問わず、一職員として皆が同じ目線・同じ立ち位置で現場の支援をしています。対人支援は正解が見えない仕事ですので、お互いに学ぶ姿勢を持ってやっています。お互いのフォローがないと利用者さんに不利益になる部分もあるので、連携は欠かせません。ただ、私たち管理者は非常勤の方を守る必要があるので、職員の配置も要望や年齢、勤務時間数などそれぞれの状況を踏まえて考えています。夜勤はどうしても負担が出てしまうので、ときに2人体制を取り入れるなど、処遇改善を含めて加算を取得しつつストレスを軽減する工夫をしています。
 

年齢・役職問わず、同じ目線・同じ立ち位置で現場の支援をしたい。ご家族・利用者の方から「選ばれる施設」を目指して

正解のない対人支援のお仕事だからこそ、また幅広い年齢の方が働いていらっしゃるからこそ、貴施設が大切にしておられる関わり方や取り組みについて教えてください

社会福祉法人愛隣館 グループホームつぐみ社:導入事例画像03
 少し特殊なのかもしれないですが、当施設の職員はすべてが知り合い・知人で構成されています。一人一人がどこかでつながっているので、関係性は良好なのかなと思います。もともと母体が保育園なので、そこを引退された先生方や卒園生の保護者、自分たちが幼い頃に教わった先生も一緒に働いています。
 一般企業ではないので月の利益なども利用者の人数ですべて決まっているのですが、やはりどうしても利用者さんの入れ替えはあります。なので、福祉業界でも利用者さんに来ていただくための工夫は必要です。そこで「選ばれる施設」というのをモットーにしています。おかげさまで定員は埋まっていて職員の体制も整っていますが、施設によってはなかなか利用者が埋まらないところもあります。それは施設の雰囲気や職員同士の関係性もあるだろうと思うので、そこは強く心がけていますね。
 
 職員目線でいうと、年齢問わず、役職問わず、管理者であっても現場に入って同じ視点で支援をしたいというのが一番の想いかもしれないですね。対人支援の現場に約束や正解はありません。私の接し方も正解であれば、他の職員が接している時に利用者さんが落ち着いたら、それはもう一つの正解だと思うんです。私たちも学ぶ姿勢を持つことで、その関係性を保っていきたいと思っています。ただ、中には難しい利用者さんもいらっしゃいますので、その方に関する勉強会を開いたり、ケース会議のやり方を工夫したりしています。職員によってはなかなか意見を言えない方もいらっしゃると思うので、一人が悩んでいるのではなく、全体も同じ悩みを持っているということは伝えるようにしていますね。
 業務の効率化に関しては一つ悩むところがあります。職員の半数以上が50・60代以上なので、例えばこれまでは手書きだったものにパソコンやITなど新しい技術を取り入れると、またストレスも出てくると思います。なので、当施設では非常勤の方にはこれまでの方法で業務を行っていただき、管理者の方でIT化、業務効率化に落とすというのが一番かなと思っています。それを私たちは負担とは思わないので、非常勤の方を守るにはベストなのかなと思います。一般の会社や組織ですと、例えば新しいやり方を決めてから各部署に落とし、「今後はこうしていきましょう」という方法を取るかと思うのですが、その逆ですよね。非常勤の方には今までのやり方でやっていただいて、管理者の方で業務効率化しラクに事務処理をするというのが私たちの今後の考え方です。
 
 グループホームは利用者さんにとって生活の場なので、常に家にいるような感覚で過ごしていただきたいなと思っています。こちらから入居者の応募をかけるのではなくて「ここの施設に入りたい」と思っていただけるような、職員にとっても働きやすく、ご家族・利用者の方から「選ばれる施設」を目指していきたいですね。
※当インタビュー記事は、2023年に行った取材をもとに構成しています

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