アークグロー株式会社
アークグロー株式会社
本社所在地:岐阜県多治見市北丘町8-1-246
設立:令和3(2021)年9月13日
事業内容:各種システム設計、開発の受託、請負業務、Web制作 / 各種ハードウェア及びソフトウェアの販売
月1の面談と各種サーベイ、仮想オフィスを活用した交流。業界特有の「離職への慣れ」にどう対応していくかに挑戦
長時間労働やメンタル不調による離職・転職が多いといわれるIT業界で、自身の経験をもとに「労働環境のストレスを少しでも軽減し、メンタル不調などで潰れてしまうことなく本来の力を発揮できる環境をつくりたい」という想い、また業界にありがちな「会社と人材が案件をこなす“契約”だけの関係ではなく、人と交わりながら社員も会社もともに技術を高めていく環境を目指したい」との考えから同社を立ち上げた、代表取締役の保母氏。現在は社員10名ほどでストレスチェック実施義務はまだないが、義務の有無や人数に関わらず、社員一人ひとりと向き合っていくためのツールの一つとして、ストレスチェックの早期に導入を決めたと話す。
ストレスチェックの集団分析は、基本的に10名に満たない事業場・集団の場合は個人が特定されやすいため推奨されていない。そこで同社では、創業当初よりさまざまなツールを導入して各種サーベイや月1回の面談を組み合わせることにより、少しでも早く社員の様子の変化や困りごとなどを察知しメンタル不調を未然に防ぐことを考えてきたという。加えて、最近では特に社員が自らの人生設計をもとにキャリアプランを考え、それに沿った目標を実現・モチベーションを持って取り組めるよう先を見据えたサポートを視野に入れているようだ。「多くの会社では『仕事の目標=業務の範囲内での目標設定』になりがちだが、本来は誰しも自分の人生・ライフプランの中で仕事をどうしていきたいかがあると思う。会社の枠を超えた自分の設計をして欲しい」と自身の実現したい目標に向かって、仕事の幅も広げていけるよう各自の挑戦を後押ししたいという想いが伝わってくる。

現在は主にリモートワーク中心の、ワークライフバランスが保てる自由度の高い会社として、「健康経営優良法人」や両立支援・多様な働き方を推進する会社と認定され、社内だけでなく外部からの評価も高い。一方で、社員が別々の就業先で作業するリモート環境ならではの課題にも直面している様子だ。特に帰属意識やコミュニケーションは各自が意識しないと希薄になってしまうため、同社では仮想オフィスを活用した社員間の交流を推奨している。多様なバックグラウンドを持ち、年代や経験もさまざま。社内に決まったチームがないだけでなく、客先で業務を行う「常駐型」と業務を受注し社内で請け負う「請負型」で働き方も異なることから、人付き合いやチーム編成の違い、コミュニケーションや業務・会社に対する捉え方もそれぞれだという。そのような中でもより働きやすく、会社も個人も成長していける職場環境を実現するためには、なかなか一筋縄ではいかなそうだが、日々試行錯誤を重ねながら取り組んでいることがうかがえる。社員がモチベーションを持って健全な関わりをすることができるよう、今後もより社員に受け入れられやすい方法で積極的にツールを活用していく方針だ。「働き方の違いだけでなく、人によっても感じ方はそれぞれだと思うので、そこも意識してケアしていけるといいかなと考えている」と話す。また、併せてもう少し人数が増えたタイミング、もしくは常駐先などとの関わりの中で、ストレスチェックの集団分析の実施・活用にも期待しているという。
社員の心のケアについては、今後もさらに力を入れていきたい考えだ。社員が相談をしやすい環境づくりを考える中で、一時期、仮想オフィス内に「大人の保健室」をつくろうと外部の専門家への委託を検討し、具体的に動いていたそう。だが社労士とも議論を重ねた結果、まずは社内で社員同士が日頃の雑談やコミュニケーションを積み重ねることが必要との結論に至ったという。「ほんの些細な悩みや対応に困っていることを少しでも早く感じ取れる関係性や機会があれば、相談ごとに発展する前に対応ができる可能性もある。問題が大きくなり離職につながってしまう前に、それぞれの意見をくみ取ることもでき、改善点を話し合えるかもしれない。意見を言ってもらいながら職場環境改善に取り入れていけるといいなと思う」と話す。さらに、業界的には「離職・転職に慣れてしまっている人も多いのが現状。しかし、本来は一度不調を起こしてしまった人たちに対しても、その後の復帰の道筋がなくなってしまうことは避けたいと思っている。仮に潰れてしまったとしても、本人に寄り添い、復職できる・ケアできる環境を作っていきたい想いは強くある。いずれ会社として大きくなったら、就業中の社員だけでなく、休職中・復職を目指す人たちへのケアも一緒にできるような環境を整えていきたい」という、代表の言葉からは、現状はまだ試行錯誤のさなかにあっても、起業当時の変わらぬ想いが一貫してあること、それに向けて一歩ずつ段階的に歩みを進める覚悟が伝わってくるようだった。
受賞法人ご担当者からのコメント
社員とのコミュニケーションを図る上で、ストレスチェックは非常に有効なツールであると実感しております。今後も、社員一人ひとりの心身の健康維持・促進に努め、より良い職場環境づくりを目指して参ります。改めて、この度は誠にありがとうございました。
代表取締役 保母 孝夫 様
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